こんにちは。管理人のピヨ猫でーす。
日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している機械学習の認定試験のG検定って何かすごいらしいねー。この前、機械学習のセミナーでG検定に合格したという方が講師していて、みんな「おっ!」てしていたよ。僕も機械学習の仕事に就きたいからG検定取りたいけど、そもそもG検定ってどんな試験なの?。
G検定は日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している機械学習を仕事にする人を育成することを目的とした検定だよ。これから詳しく説明するね。
1.日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定について
日本ディープラーニング協会(JDLA)とは
日本ディープラーニング協会(JDLA)は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し、2017年6月1日設立日された一般社団法人になります。
設立されてまだ日は浅いですが、機械学習の世界では既にネームバリューとなっています。
G検定とE検定
日本ディープラーニング協会(JDLA)が行っている検定は大きく2つあります。
G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材であることを測る検定です。G検定はAI事業の企画を行う方向けの検定になります。
E検定(JDLA Deep Learning for ENGINEER)
ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材であることを測る検定です。E検定はAIを作る方向けの検定になります。
G検定とE検定のどちらを受ければ良いか
実際受けた方に伺ったところ、G検定とE検定に優劣はなく役割の違いということです。
ですので、どちらを受けるかは自分のやりたいことによると思います。ただ、優劣は無いと言われていますが、G検定は機械学習分野の一般常識の知識を測る検定ですので、実際の仕事はAIを作るのが専門であっても、機械学習全般の知識としてG検定の勉強はした方が良いと思います。
また、難易度はG検定の方が低いそうです。ですので、最初に受ける検定はG検定の方が良いと思います。
なお、難易度が低いとは言え、非常に難しいと言っていました。合格率は57.1%~64.9%と高いですが、受験者が機械学習の専門家ばかりだから合格率が高いだけで、試験はかなり難しいそうです。
2019年3月現在のG検定の累計合格者数は3,699名となります。
2.G検定の受験方法
G検定の試験日
G検定の試験日は3月と7月と11月の年3回となります。
G検定の申込方法
G検定のは日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定申込サイトからオンラインで申込が出来ます。
https://www.jdla-exam.org/d/
G検定の受験料
G検定のの受験料は、一般 12,960円 (税込) 学生 5,400円 (税込) です。
G検定の受験場所
G検定はオンライン実施(自宅受験)となります。
日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定受験サイトにて受験が出来ます。
https://www.jdla-exam.org/d/
G検定の受験資格
G検定の受験に制限はありません。誰でも受験できます。
3.G検定を受験するメリット
客観的なスキルのもの指しとなる
機械学習の仕事は免許制ではなく、G検定も国家試験ではないので、G検定に合格していないと機械学習の仕事が出来ないということはありません。G検定は称号の様なものです。
ただ、機械学習はとても専門的な分野なので、機械学習の仕事をお願いする側の立場としては、仕事をお願いする人がきちんと機械学習の知識があることを知りたいです。しかし、仕事をお願いする側も機械学習は専門的すぎて、その人がどれだけのスキルを持っているか判断できません。逆に、そういう状況ですので、仕事を受ける側も依頼主に自分のスキルを伝えるのが難しいです。
ですので、機械学習の分野で世界的にも活動が評価されている、日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定に合格しているということは、知識レベルを客観的に判断してもらえる材料となりますので、機械学習の仕事をする上では、G検定には合格しておいた方が良いです。
スキルアップ
G検定は機械学習を仕事にする上で知っておくべきことが満遍なく出題されますので、勉強になります。
独学で勉強すると、ディープラーニングの実現手段などに特化した勉強になりがちになったりしますが、G検定に受かるためにはディープラーニングの実現方法以外の幅広い知見が必要となりますので、自分の知見を広げる良い機会になります。
4.G検定の試験内容
G検定の概要
G検定はディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定するものです。
従って、G検定の出題範囲は広く、機械学習の歴史から、実現方法、実用方法といった機械学習全般の知識が出題されます。
G検定の問題数と試験時間
- 問題数 : 小問226の知識問題
- 回答形式 : 多肢選択式
- 試験時間 : 120分
一問30秒くらいで回答していく必要があります。
オンライン受験だから、分からなければネットで調べれば良いというような甘い考えでは受からないと思います。
G検定の出題範囲
G検定の出題範囲は正式に公開はされていませんが、以下のようなことが出題されます。
※ ここに記載の項目は後述の日本ディープラーニング協会(JDLA)の推薦図書の目次になります。
第一章 人工知能(AI)とは
- 1-1 人工知能(AI)とは
- 1-2 人工知能研究の歴史
第二章 人工知能をめぐる動向
- 2-1 探索・推論
- 2-2 知識表現
- 2-3 機械学習・深層学習
第三章 人工知能分野の問題
- 3-1 人工知能分野の問題
第四章 機機械学習の具体的手法
- 4-1 代表的な手法
- 4-2 手法の評価
第五章ディープラーニングの概要
- 5-1 ニューラルネットワークとディープラーニング
- 5-2 ディープラーニングのアプローチ
- 5-3 ディープラーニングを実現するには
第六章 ディープラーニングの手法
- 6-1 活性化関数
- 6-2 学習率の最適化
- 6-3 更なるテクニック
- 6-4 CNN:畳み込みニューラルネットワーク
- 6-5 RNN:リカレントニューラルネットワーク
- 6-6 深層強化学習
- 6-7 深層生成モデル
第七章 ディープラーニングの研究分野
- 7-1 画像認識分野
- 7-2 自然言語処理分野
- 7-3 音声認識
- 7-4 強化学習(ロボティクス)
第八章 ディープラーニングの応用に向けて(1)産業への応用
- 8-1 ものづくり領域における応用事例
- 8-2 モビリティ領域における応用事例
- 8-3 医療領域における応用事例
- 8-4 介護領域における応用事例
- 8-5 インフラ・防犯・監視領域における応用事例
- 8-6 サービス・小売・飲食店領域における応用事例
- 8-7 その他領域における応用事例
- 8-8 (参考)第7章との関連マトリクス
第九章 ディープラーニングの応用に向けて(2)法律・倫理・現行の議論
- 9-1 AIと社会
- 9-2 プロダクトを考える
- 9-3 データを集める
- 9-4 データを加工・分析・学習させる
- 9-5 実装・運用・評価する
- 9-6 クライシス・マネジメントをする
総集編
- 人名
- AI名
- 文書名
- 競技名
- 基礎数学
5.日本ディープラーニング協会(JDLA)の推薦図書
日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定公式テキスト
日本ディープラーニング協会が「深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト」を出版しています。日本ディープラーニング協会(JDLA)がG検定の試験はここから出しますと公式サイトに記載しているので、G検定を受ける場合、この本は必読になります。
若干、日本ディープラーニング協会(JDLA)が金儲けのために自らの書籍を推薦しているのでは無いかと邪見してしまいますが、本は非常に良いものでG検定を受けない場合でも読んでおいて損はないと思います。
日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定の問題はここからでる!!
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【日本ディープラーニング協会(JDLA)の公式サイト】
日本ディープラーニング協会(JDLA)の推薦書籍
参考まで、G検定公式テキスト以外の日本ディープラーニング協会(JDLA)の推薦図書も掲載しておきます。
時間があればこちらも読んでおいた方が良いと思います。
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今回の記事はこれでおしまいです。
G検定は機械学習の勉強のためにも力試しにも良い私見だと思うので是非受けてみて下さい